複数のVLANを論理的に分けて1つの物理インタフェースで束ねるのがvlan taggingです。他ベンダの機器では、一般的にvlan taggingを実現するためインタフェースをトランクポートに設定します。IP疎通をするためVlanインタフェースにIPを振るなどしなければいけません。もちろんJunosでも同じようなこと(JunosではVlanインタフェースではなくIRBインタフェース)はできますが、もっと簡単な方法としてEthernetインタフェース上で直接設定できます。言葉だけでうまく説明できないのでconfigを見れば分かってもらえると思います。

とりあえず、以下のようなトポロジで考えます。Juniperルータの対向Router1はシスコルータで、F1/0がトランクポートとなっています。
ether-tagging.jpeg
はい、これが設定です。簡単ですよね?物理インタフェース(em1)の下でvlan-taggingを宣言して、あとは各unitでVlanとIPアドレスだけを設定すればいいです。
ether-tagging1

確認のため、Juniper1とRouter1間でのpingのパケットキャプチャです。

ether-tagging2

トランクポートを作るやり方は、残念ながらOliveがset vlansできないため確認することはできませんでした。TechLibraryで設定例があるので見比べするといいでしょう。

今回紹介した設定方法は簡単ですが、インタフェースに直接IPアドレスを設定しているため、ポート故障したら終わりです。一般的にトランクポートにIRBインタフェースとした方が無難でしょう。


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